鉄道ダイヤくらべてみました - ダイヤ改正・改定・変更

古今東西の鉄道ダイヤを比較し、良い点・悪い点など気になることをつぶやきます。

【2月22日改正】 京王線ダイヤ新旧比較 - 夕方・夜間編

京王電鉄では今日2018年2月22日(木)にダイヤ改正を実施しました。

京王線・井の頭線 京王線・井の頭線 ダイヤ改正|京王グループ

https://www.keio.co.jp/news/update/news_release/news_release2017/nr180124_timetable20180222.pdf

 

今回の改正の目玉となる「京王ライナー」の登場で、夕方・夜間のダイヤが大きく変更されています。では、具体的にどういった点が変更されているか新旧の時刻表を比べ調査したいと思います。

 

↓ 早朝・朝ラッシュ・日中編もぜひ

diagram.hatenablog.jp

 

 ☆ 下り (新宿→調布・京王八王子高尾山口・橋本)

平日下り夕方・夜間時間帯の変更点】

 (1) 京王ライナーの登場

今回のダイヤ改正の目玉です。京王線では初の座席指定制列車で座席料は400円

平日は20時以降、八王子行・橋本行がそれぞれ1時間1本ずつ運転されます。

 (2) 特急・準特急の時刻・種別変更

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新宿駅を発車する特急・準特急だけを取り上げて時刻表にしてみました。

 上: 平日ダイヤ改正前 (2016年9月16日~2018年2月21日)

 下: 平日ダイヤ改正後 (2018年2月22日~)

京王ライナーの運行開始で大きく影響を受けるのが、特急・準特急の時刻です。

変更点を大きくまとめると

 1. 17時台~19時台に準特急登場

 2. 20時台以降の準特急大幅増加

 3. 20分間隔のパターンダイヤが大きく崩れる (21時台まで)

 4. 19:55、20:56、21:56、22:54の準特急調布で後続の京王ライナーに抜かされる

難しいですね。決して本数が減ったわけではないけど、準特急が増えたり間隔にばらつきが生じたりして列車ごとの混雑に差が生じなければいいのですが・・・。

4に関してはちゃっかり京王ライナーに誘導しているのかなと思いました(笑)

これに関しては、この先のダイヤ改正で京王ライナーの増発・減便されるたびに、パターンがまた変わって行くのだと思われます。

 

 (3) 都営新宿線始発八幡山行の廃止

地味に大きな変更です。ニュースリリースにも地味ながら小さく記載されています。

改正前は準特急の走っていない17時~19時台に、都営新宿線利用客が明大前で特急に乗り換えしやすくする目的で都営新宿線始発八幡山行が約20分間隔で運転されていました。しかし、今回の改正により準特急が17時~19時台にも設定されるようになったため、当該列車も廃止されました。

この八幡山行、利用客も少なめで比較的穴場的存在でしたが、その代償としてただでさえキツキツのダイヤがよりキツくなってしまったので廃止もやむを得ないでしょう。

 

 (4) 20時・21時台の急行・区間急行・快速のパターン・行先変更

20時・21時台について、ダイヤ改正前は都営新宿線始発の急行・快速が交互に約20分間隔で運転されていましたが、改正後は急行・快速・区間急行が交互に約30分間隔で運転されるようになります。これにより、仙川駅の停車本数は増加、下高井戸駅八幡山駅の停車本数は減少になります。

また、この時間帯に運転される急行について、ダイヤ改正前は全て橋本行で橋本駅まで急行でしたが、改正後は以下のいずれかになります。

 ・ 京王多摩センターから各停の急行橋本行

 ・ 急行京王多摩センター行(京王多摩センターで各停橋本行に接続)

 

 (5) 調布始発急行橋本行の登場

相模原線内の輸送力を補完するため調布始発の急行橋本行が登場します。

該当列車は調布駅20時39分発、21時38分発の2本。上記と異なり終着駅まで急行で運転されます。

 

 (6) 23時台の新宿発区間急行・快速を都営新宿線始発に変更

こちらはプレスリリースで増発と書かれていますが、実際は京王線新宿発の列車を都営新宿線始発に変更した形です。都営線からの利用客を便利にするのはむしろいいことだと思うのですが、この影響で新宿駅23時21分発各停高尾山口行が出発した後、23時38分発各停橋本行まで急行・各停の間隔が17分空くのが少し気がかり。

 

土曜・休日下り夕方・夜間時間帯の変更点】

 (1) 京王ライナーの登場

土休日は17時以降から、八王子行・橋本行がそれぞれ1時間1本ずつ運転されます。

個人的には、土休日にどこまで利用客を増やすことができるか気になっています。

 

 (2) 特急・準特急の時刻・種別変更

平日もそうですが、土休日に関しても大きく変更されてます。

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新宿駅を発車する特急・準特急だけを取り上げて時刻表にしてみました。

 上: 土曜休日ダイヤ改正前 (2016年9月16日~2018年2月21日)

 下: 土曜休日ダイヤ改正後 (2018年2月22日~)

土曜休日の変更点を大きくまとめると

 1. 全時間帯で準特急が増加⇒特急は1時間1本に減少

 2. 京王多摩センターから各停になる準特急橋本行の登場

 3. 20分間隔のパターンダイヤが大きく崩れる (21時台まで)

 4. 17:54、18:54、19:54、20:54の準特急調布で後続の京王ライナーに抜かされる

準特急の増加も意外でしたが、それ以上に2.の登場が意外でした。

この準特急京王多摩センターから各停になるのですが、京王多摩センター~橋本間の各停の本数が減らしたわけでもないため、京王堀之内駅多摩境駅の停車本数は純粋に増加します。

これも4.と合わせた京王ライナーへの誘導策なのでしょうか(笑)

あとたくさん準特急を増加させたのにもかかわらず、土休日の22時以降は何ら変更がなかったからけっこう淡泊ですね(笑)

 

その他の変更点で大きなものは見受けられませんでした。

 

 ☆ 上り (橋本・高尾山口京王八王子・調布→新宿)

平日上り夕方・夜間時間帯の変更点】

 (1) 20時台・21時台の橋本発特急新宿行の一部が急行に変更

相模原線上り20時台・21時台について、ダイヤ改正前は特急(新宿行)・急行(都営新宿線直通)が交互に20分間隔で走っていましたが、改正後は特急の一部が急行に変更となりました。大半は都営新宿線直通ですが、一部京王線新宿行もあります。

この影響で、調布駅を出発する特急・準特急の本数も若干減少となります。

 (2) 八幡山始発都営新宿線直通列車が廃止

前述の八幡山行廃止を考えると当然かもしれませんが、折り返し列車である八幡山始発都営新宿線直通列車も廃止となります。

 

その他について、大きな変更は見受けられませんでした。

 

土曜・休日上り夕方・夜間時間帯の変更点】

大きな変更は見受けられません。

 

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