鉄道ダイヤくらべてみました - ダイヤ改正・改定・変更

古今東西の鉄道ダイヤを比較し、良い点・悪い点など気になることをつぶやきます。

【3月17日変更】 近鉄ダイヤ変更新旧比較 - 大阪線・名古屋線編

近畿日本鉄道(以下近鉄)では2018年3月17日(土)にダイヤ変更を実施します。

http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/2018daiyahenkouv3.pdf

まずは大阪線名古屋線系統の新旧ダイヤを比較します。

↓ 奈良線京都線南大阪線編はこちら

diagram.hatenablog.jp

 

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(夜間のダイヤも今では面影すらありません  撮影: 大阪上本町駅 2013年11月29日)

 

 ☆ 大阪線

大阪上本町~大和八木~名張

 (1) 平日下り7時台の急行・準急・区間準急増加

大阪上本町発平日下り7時台の急行が3本から4本、準急・区間準急が4本から7本に増発されます。さらに、7時22分発大和八木行急行7時17分発・7時38分発五位堂行準急という珍しい列車も登場します。

 

 (2) 急行停車駅に朝倉・長谷寺を追加 (準急・区間準急の区間変更)

この急行停車駅の変更により、変更前に運行されていた一部の準急・区間準急が朝倉行になります。(急行運転時間帯はほとんどが朝倉行に)

急行の停車駅増加には厳しい声も予想されますが、個人的には仕方ないと考えています。桜井・榛原と比べて圧倒的に利用客の少ない朝倉・長谷寺のためだけに区間準急を走らせるのは酷な話というかなんというか・・・とはいえエスカレートして五位堂から各駅になったらさすがに文句言いますけどね(笑)

 

 (3) 日中の河内国分~五位堂間で普通列車増発

河内国分~五位堂間において、変更前は1時間あたり3本の区間準急(実質普通列車)が設定されていましたが、今回のダイヤ変更により河内国分発着の一部が五位堂駅または朝倉駅まで延長されるようになったため1時間当たり4本に増加されます。

 

 (4) 始発列車・最終列車の時刻変更

名張駅5時12分発大阪上本町区間準急を5時00分発大和八木行普通に変更します。また、この列車は大和八木から大阪上本町行急行になります。これにより、名張・赤目口・三本松・室生口大野駅の始発列車が繰り上げになります。

ただし、この列車はダイヤ変更前に存在した榛原駅5時15分発大阪上本町区間準急の枠を利用したダイヤになっているため、榛原以西の利用客にとって始発列車が早くなったわけではありません。

 

下り大阪上本町発の最終電車の主な変更内容は以下のとおりです。

 1. 青山町行急行 23:07 ⇒ 23:10 (土日23:12)

(室生口大野~青山町間の最終)

 2. 大和八木行急行 23:30 ⇒ 23:40

(大和八木で榛原行に連絡。築山~榛原間の最終)

 3. 五位堂行区間準急 23:45 ⇒ 23:50

(大阪教育大前~五位堂間の最終)

俊徳道~河内国分間の最終電車時刻に変更はありません。

 

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(年々減少していた上本町行快速急行  撮影: 青山町駅 2012年1月13日)

名張~青山町~伊勢中川】

 (1) 平日夕方名張~伊勢中川のダイヤパターン変更

平日夕方下り16時台~18時台の名張発伊勢中川行を廃止します。

この代替として従来青山町止まりだった急行の一部を伊勢中川まで延長(これにより大阪上本町伊勢中川行急行が登場)。このため、大阪上本町から青山町以東へ直通する急行が増加します。

また、平日夕方上りも変更前は大阪上本町行急行が1時間あたり1本設定されていましたが、変更後は伊勢中川発17時台~19時台で1時間あたり2本に増加します。これにより、平日上り伊勢中川16:41発・18:34発の名張行急行が廃止、一部の名張行普通が東青山行普通に変更されます。

 

 (2) 早朝上り伊勢中川~青山町間の快速急行の減少 (土休日は消滅)

早朝時間帯の伊勢中川~青山町間上りにおいて、平日4本・土休日2本設定されていた快速急行が、平日は1本に減少、土休日にいたっては消滅してしまいました。

残り1本となった平日上りの快速急行は伊勢中川6:25分発。一方、快速急行の代替として名張行急行が平日3本・土休日2本設定され、大阪方面へは青山町または名張で乗り換える形になる。

 

 (3) 名張近鉄名古屋行急行の廃止

長年設定されていた名張近鉄名古屋行急行が廃止されます。(平日6:41発、土日6:37発)

代替として伊勢中川行急行が設定され、伊勢中川駅近鉄名古屋行急行に連絡します。(平日6:43発、土日6:50発)

 

 ☆ 名古屋線

 (1) 急行停車駅に南ヶ丘・桃園を追加

大阪線と似たような急行停車駅の追加をしましたね。これにより、原則名古屋方面からの普通列車は津新町発着賢島方面からの普通列車は伊勢中川発着に変更となり分断されます。津新町~伊勢中川間を通る普通列車は朝・夜間が中心となり、下りは平日17本・土休日15本、上りは平日18本・土休日14本になります。

ただし、ダイヤ変更の影響は主に津新町以南の区間が中心となり、津新町以北では大幅なダイヤパターンの変更・本数の増減等は見受けられませんでした。

急行停車に備えて南ヶ丘駅・桃園駅のホーム延伸工事が行われ、6両編成の列車が止まれるようになりました。しかし、桃園駅といえば自動券売機すらない名古屋線屈指の利用客が少ない駅ですから、よく延伸工事をしたなとある意味感心してしまいます(笑)

 

 (2) 津始発松阪行急行の登場

津始発松阪行急行という変わった列車が登場します。(平日5:52発、土休日5:32発)

 

その他支線に関してもこれといった特記事項は見受けられませんでした。

 

↓ 奈良線京都線南大阪線編もぜひ

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