鉄道ダイヤくらべてみました - ダイヤ改正・改定・変更

古今東西の鉄道ダイヤを比較し、良い点・悪い点など気になることをつぶやきます。

【1月26日改正】 東京メトロ丸ノ内線ダイヤ改正新旧比較 & 今後の予想

諸事情あって長らく更新できず、気づけば昨年3月以来の投稿となりました。

今年は2月22日(金)に京王電鉄、3月16日(土)にJR他多数の路線のダイヤ改正が予定されています。全てのダイヤ改正を取り上げられるかどうかはわかりませんが、昨年同様、ニュースリリースでは記載されていないダイヤの変更点を可能な限り調査できたらと考えております。

 

それでは本題の丸ノ内線ダイヤ改正について取り上げたいと思います。

東京メトロ丸ノ内線では1月26日(土)にダイヤ改正を実施します。

https://www.tokyometro.jp/news/images_h/metroNews20181212_122.pdf

 

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(新型2000系導入により引退が確定している02系 撮影場所: 中野車両基地)

 

今回のダイヤ改正のポイントは大きく2つです。

 (1) 平日夕方時間帯の新宿~荻窪間の増発

平日の夕方において、従来池袋発新宿行だった列車の一部を荻窪まで延長します。

増発される時間帯は17時~19時台、増発本数は計6往復(1時間あたり2本)です。

これにより、新宿~荻窪間の運転間隔が少し変更されます。

また、平日17時~19時台の池袋発新宿行の本数は合計14本になります。

(17時~18時台においては概ね4本に1本が新宿行になります)。

 

 (2) 中野坂上方南町の運転本数の変更

方南町駅では6両編成対応化工事により、2018年5月26日~9月21日の期間は1番線のみ、2018年9月22日~2019年1月25日の期間はは2番線のみに列車が発着していました。

その影響で工事期間中は、中野坂上方南町間の運転本数は従来より少なくなっていました。

今回のダイヤ改正により、方南町駅1・2番線の両側を使用した運行体系に戻り、2018年5月25日以前の運転本数に戻ります。

戻ると言っても、もともと平日日中・土休日は特に運転本数が減っていたわけでもなかったため、大きく運転本数が変更されるわけではありません。多少の時刻変更が伴う程度です。

とはいえ、平日朝・夕方以降の時間帯が従来に戻るということで、中野坂上方南町間の混雑緩和にはつながりそうです。

なお、方南町駅において6両編成に対応したホームドアの設置等はまだ完了していないので、今回のダイヤ改正方南町駅に6両編成が発着されるようになるわけではありません。

 

以上はプレスリリースの詳細でしたが、今回丸ノ内線各駅の時刻表を見たところ、プレスリリースに掲載されていない変更点は大きく見受けられませんでした。池袋~荻窪間にいたっては、平日夕方以外の時刻変更すらほぼ皆無でした。

 

 

本来ならここで記事終わりなのですが、さすがにこれだけだと寂しいので・・・

ここからは丸ノ内線の今後のダイヤ改正を勝手に予想しちゃおうと思います。

 

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(方南町駅。今日からこの光景が復活します。撮影日: 2013年7月16日)

 

 ☆ 丸ノ内線今後のダイヤ改正の予想

(あり得そうなこと)
 ・ 池袋始発新宿止まりの列車をほぼ全て方南町まで延長
 ・ 池袋始発新宿止まりの列車はほぼ消滅
 ・ 中野坂上方南町の減便
 ・ 02系3両編成は2000系導入後も継続して使用
(なさそうなこと)
 ・ 中野坂上荻窪間の減便
 ・ 中野坂上荻窪間の区間運転
 ・ 中野坂上荻窪間で02系3両編成の運転開始
 ・ 中野富士見町始発の列車が消滅

 

まあ、勝手な予想なので「それ絶対違うだろ」って思って頂いて全然かまいません(笑)

 

まず、今後のダイヤ改正で目玉になるであろう項目はなんといっても方南町~新宿・大手町・池袋間の直通運転でしょう。方南町駅を6両編成が入れるよう対応し、方南町から新宿・大手町方面に直通運転を始めることは、2016年の東京メトロ中期計画でも述べられていたことですし、そもそもわざわざ多額の費用をかけ工事しておいて直通運転しないなんてことは考えられないでしょう。

ただ、気になるのはその直通運転する本数です。

中期計画が発表された2016年、当時の丸ノ内線の日中時間帯ダイヤは4分間隔で、3本に1本(12分毎)が新宿行で、この新宿行がそのまま方南町に行くのかなと考えていました。

ところがです。前々回のダイヤ改正(2017年10月13日)で、新宿行が5本に1本(20分毎)になったのです。この改正には驚きました。確かに、近年西新宿・中野坂上の利用者が急増していることを踏まえると増発するのも無理はないと思いますが、それは方南町の6両対応後にやるものだと思っていました。自分にとっては、まさに寝耳に水といったところでしょうか。

そして、今回のダイヤ改正でも平日夕方に荻窪行の増発を敢行しましたから、方南町へ行くであろう列車がさらに減ったので自分としてはこれまた驚きの結果になりました。

個人的には、わざわざ増やした荻窪行の本数を減らして方南町行を増やすことはないだると考えています。中野坂上荻窪間は都心部ではないとはいえ、狭い丸ノ内線の車両も相まって割と混んでいるように思いますし、わざわざ利用者の不満を増やすようなことをするようには思えません。

ましてや、方南町への本数を増やして中野坂上荻窪間を設定したり、そこに3両編成が入線することはないでしょう。02系3両編成が荻窪で見られるようになったら、それこそ驚きを隠せません(笑)

前々回・今回のダイヤ改正は、ある意味で方南町へ行く列車の本数を確定させる要素もあったのだと思います。

今回のダイヤ改正を踏まえた上で、現状の新宿発着・中野富士見町発着が仮にほぼ全て方南町発着になるとした場合、直通運転の本数は以下のようになると考えられます。

 ・ 平日朝 - 4分~10分間隔 (一定ではない)

 ・ 平日・土休日日中 - 20分間隔

 ・ 平日夕 - 概ね10分間隔

 ・ 平日夜 - バラバラ (来たり来なかったり?)

長らく支線だったことや荻窪方面への利便性維持を考慮すると、今ある新宿発着・中野富士見町発着を活用する程度に留まるのではないでしょうか。なので、時間帯によっては方南町方面の直通列車がない時間帯もざらにあるのではないかと考えています。

また、直通運転により中野坂上方南町間は輸送力増強になりますから、その分減便されそうな予感がします。個人的には、平日・土休日の日中は8分~12分間隔(1時間6本)になりそうだなと思っています。どこまで減便されるかはわかりませんが、利用客数を考慮しても輸送力増強の上さらに増便というのは考えにくいかなと。

 

ここまでは方南町~池袋の直通運転について言及しましたが、ここで忘れてはならないのが中野富士見町始発の存在です。中野車両基地の出入庫をかねて始発列車が数多く設定されていますが、これが全て方南町始発になるのかどうかです。

個人的には全部はならないだろうと思います。中野車両基地から方南町駅へ行くにはスイッチバックしなきゃいけないし、方南町へ行って中野富士見町に戻ってくる非効率さを考えると、方南町始発になる列車はあるものの、一定程度は中野富士見町始発も残るのではないかと考えています。具体的な本数についてですが、こちらは見当もつかないので言及を避けたいと思います。

以上私の見解ですが・・・果たして当たるのでしょうか(笑)

次のダイヤ改正を楽しみにして待ちましょう。

 

次回は2月22日(金)に実施される京王電鉄ダイヤ改正について調査したいと思います。