【2019年2月22日改正】 京王線ダイヤ改正 新旧比較
京王電鉄では2019年2月22日(金)にダイヤ改正を実施します。
https://www.keio.co.jp/news/update/news_release/news_release2018/nr190122_timetable20190222.pdf
2013年・2018年と同じく2月22日にダイヤ改正されます。土曜日にダイヤ改正する鉄道会社が多い中、堂々と平日にダイヤ改正を行うのがいかにも京王らしいですね。
今回、京王電鉄では以下の4つを主な目玉として取り上げています。
1.朝間時間帯上り「京王ライナー」運行開始(増発)
2.土休日の下り「京王ライナー」増発
3.平日朝間時間帯の相模原線方面からの上り準特急を運行拡大
4.平日井の頭線9時台後半から10時台前半の上り急行・各駅停車を増発
やはり、京王ライナーの内容が目立ちますね(笑)
京王ライナー以外の変更点はほとんど触れられていませんが、今回も地味に変更されている点がけっこうあるので、取り上げていきたいと思います。
(なお、井の頭線についてはプレスリリース以外の変更点がほとんどないので、こちらでは取り上げません)。
☆ 主な変更点
(1) 上り京王ライナーの登場・下り京王ライナーの増発
上りの京王ライナーが運行開始されます。ダイヤは以下の通りです。
- 平日 八王子発→新宿着 6:05→6:47 8:31→9:16
- 平日 橋本発→新宿着 6:20→7:00 8:49→9:29
- 休日 八王子発→新宿着 8:44→9:28
- 休日 橋本発→新宿着 8:07→8:49 9:27→10:19
また、下り休日の京王ライナーが増発されます。ダイヤは以下の通りです。
- 休日 新宿発→八王子発 22:00→22:34
- 休日 新宿発→橋本着 16:20→16:54 22:20→22:52
なお、上り京王ライナーは途中駅での下車が出来ません。当然ながら、八王子~府中間、橋本~永山間を無料で乗車することも出来ません。
(2) 高幡不動・多摩センターから(まで)各停になる特急・準特急の増加
プレスリリースでは全く触れられていませんが、個人的には今回のダイヤ改正の大きな目玉ではないかと考えています。
2018年のダイヤ改正でこっそり増加された、高幡不動~八王子・高尾山口間または多摩センター~橋本間で各停になる特急・準特急は、今回のダイヤ改正でもこっそり増加されます。
具体的な増加本数は以下のとおりです。
- 平日下り新宿発 6本→15本
- 平日上り新宿着 2本→6本
- 休日下り新宿発 9本→21本
- 休日上り新宿着 2本→8本
その中でも特に取り上げるべき5つの点をピックアップします。
1. 上り橋本~多摩センター間で各停になる準特急の登場
2. 休日下り多摩センター間~橋本間で各停になる準特急の増加
3. 下り深夜帯に高幡不動~八王子間で各停になる特急・準特急の増加
4. 平日上り8:25八王子発新宿行特急が高幡不動まで各停に
5. 平日下り21:50新宿発特急橋本行が多摩センター~橋本間で各停に
まず、1.についてですが、下りに関しては2018年のダイヤ改正で初登場しました。そして、上りでもとうとう初登場する流れになりました。上り京王ライナーの運行と同時に初登場するあたり、京王ライナーへの露骨な誘導策に見えてしまうのは、私だけでしょうか?(笑)
1.の具体的な時刻については以下の通りです。
- 平日上り橋本発 8:14、9:56、10:16
- 休日上り橋本発 7:55、8:14、9:15、10:36、20:33、20:54
京王堀之内や多摩境の利用者からすれば、まるで棚からぼた餅みたいですが、橋本・南大沢の利用者からすれば、所要時間は数分程度延びる点や概ね20分間隔というわかりやすいダイヤパターンが崩れるという点で不便になるといったところでしょうか。
それにしても、平日上りの10時前後や休日上りの20時台といった京王ライナーの走っていない時間帯にまで登場させた点については本当によくわかりません。
2.については、今回のダイヤ改正で以下のとおり増発されます。
- 休日下り 15時以降新宿発 5本→12本
ダイヤ改正前は、17時~21時台の毎時3分発が多摩センターから各停になる準特急でしたが、今回のダイヤ改正では大幅に増加されます。特に、新宿19:43発以降の準特急橋本行は全て多摩センターから各停になります。多摩センター~橋本間の運転本数を減らしたいのでしょうか。
3.については、今回のダイヤ改正で以下のとおり増発されます。
- 平日下り 22時以降新宿発 4本→7本
- 休日下り 22時以降新宿発 4本→7本
23時台・0時台に関しては、ほとんどの特急・準特急が高幡不動から各駅になります。利用客の少ない深夜帯の高幡不動~北野間の各停をなるべく少なくしたいのでしょうか。
4.については、ダイヤ改正前は八王子8:32発の特急新宿行でした。しかし、その枠に京王ライナーを走らせることになったため、その代替として8:25発の高幡不動まで各駅の特急新宿行が設定されることになりました。
しかし、これまで8時台は概ね10分間隔で特急・準特急が運行されていたのに、このダイヤ改正で上り京王ライナーが登場することにより、特急の発車時刻が8:20→8:25→8:41とバラバラになってしまいます。反感を買わなければいいのですが・・・。
しかも、この8:25の特急は、調布で八王子8:31発の京王ライナーに抜かされます。すごい誘導の仕方だなと思ってしまうのは、私だけでしょうか?(笑)
5.については、平日下り橋本行において初登場です。前後に京王ライナーが走るわけではないので、登場した意図がよくわかりません。
(3) 休日下り9時・10時・15時・16時台の特急・準特急のパターンが変更
↓ ↓
(上:ダイヤ改正前 下:ダイヤ改正後)
これも地味に重要な変更点のように思います。京王ライナーが走る時刻の前後が変更されるのは仕方ないとして、だとすれば9時・10時・15時台まで変更する必要はないと思うのです。変更される9時・10時・15時のダイヤ、そういやこのダイヤパターンどっかで見たことあるような・・・そう、京王ライナーが走っている時間帯のダイヤパターンに似ているのです。ということは、将来的には9時・10時・15時台にも京王ライナーを走らせる気なのでしょうか?確かに、休日朝に高尾山口行の京王ライナーを走らせればそれなりの需要はありそうですが。
(4) その他の主な変更点について
今回のダイヤ改正においても、珍しい列車がいくつか登場します。
- つつじヶ丘始発の区間急行新宿行の登場 (平日6:23発)
- 八幡山始発の各停本八幡行の登場 (平日6:46発)
- 調布始発の準特急新宿行の登場 (休日16:33発)
- 調布始発の急行多摩センター行の登場 (平日9:29発)
調布始発の準特急については競馬開催時に府中競馬正門前始発の準特急となります。なお、ほぼ同じ時間帯を走る橋本16:17発準特急新宿行は、16:16発急行本八幡行になり、新宿へ急ぐ人は調布で特急(調布16:35発)に乗り換えてもらう形となります。
また、調布始発の急行多摩センター行の登場により、2018年のダイヤ改正で登場した調布始発の急行京王八王子行は消滅となり、急行京王八王子行は再び消滅します。(上りの京王八王子始発は存続)。
【1月26日改正】 東京メトロ丸ノ内線ダイヤ改正新旧比較 & 今後の予想
諸事情あって長らく更新できず、気づけば昨年3月以来の投稿となりました。
今年は2月22日(金)に京王電鉄、3月16日(土)にJR他多数の路線のダイヤ改正が予定されています。全てのダイヤ改正を取り上げられるかどうかはわかりませんが、昨年同様、ニュースリリースでは記載されていないダイヤの変更点を可能な限り調査できたらと考えております。
それでは本題の丸ノ内線ダイヤ改正について取り上げたいと思います。
東京メトロ丸ノ内線では1月26日(土)にダイヤ改正を実施します。
https://www.tokyometro.jp/news/images_h/metroNews20181212_122.pdf
(新型2000系導入により引退が確定している02系 撮影場所: 中野車両基地)
今回のダイヤ改正のポイントは大きく2つです。
(1) 平日夕方時間帯の新宿~荻窪間の増発
平日の夕方において、従来池袋発新宿行だった列車の一部を荻窪まで延長します。
増発される時間帯は17時~19時台、増発本数は計6往復(1時間あたり2本)です。
これにより、新宿~荻窪間の運転間隔が少し変更されます。
また、平日17時~19時台の池袋発新宿行の本数は合計14本になります。
(17時~18時台においては概ね4本に1本が新宿行になります)。
(2) 中野坂上~方南町の運転本数の変更
方南町駅では6両編成対応化工事により、2018年5月26日~9月21日の期間は1番線のみ、2018年9月22日~2019年1月25日の期間はは2番線のみに列車が発着していました。
その影響で工事期間中は、中野坂上~方南町間の運転本数は従来より少なくなっていました。
今回のダイヤ改正により、方南町駅1・2番線の両側を使用した運行体系に戻り、2018年5月25日以前の運転本数に戻ります。
戻ると言っても、もともと平日日中・土休日は特に運転本数が減っていたわけでもなかったため、大きく運転本数が変更されるわけではありません。多少の時刻変更が伴う程度です。
とはいえ、平日朝・夕方以降の時間帯が従来に戻るということで、中野坂上~方南町間の混雑緩和にはつながりそうです。
なお、方南町駅において6両編成に対応したホームドアの設置等はまだ完了していないので、今回のダイヤ改正で方南町駅に6両編成が発着されるようになるわけではありません。
以上はプレスリリースの詳細でしたが、今回丸ノ内線各駅の時刻表を見たところ、プレスリリースに掲載されていない変更点は大きく見受けられませんでした。池袋~荻窪間にいたっては、平日夕方以外の時刻変更すらほぼ皆無でした。
本来ならここで記事終わりなのですが、さすがにこれだけだと寂しいので・・・
ここからは丸ノ内線の今後のダイヤ改正を勝手に予想しちゃおうと思います。
(方南町駅。今日からこの光景が復活します。撮影日: 2013年7月16日)
☆ 丸ノ内線今後のダイヤ改正の予想
(あり得そうなこと)
・ 池袋始発新宿止まりの列車をほぼ全て方南町まで延長
・ 池袋始発新宿止まりの列車はほぼ消滅
・ 中野坂上~方南町の減便
・ 02系3両編成は2000系導入後も継続して使用
(なさそうなこと)
・ 中野坂上~荻窪間の減便
・ 中野坂上~荻窪間の区間運転
・ 中野坂上~荻窪間で02系3両編成の運転開始
・ 中野富士見町始発の列車が消滅
まあ、勝手な予想なので「それ絶対違うだろ」って思って頂いて全然かまいません(笑)
まず、今後のダイヤ改正で目玉になるであろう項目はなんといっても方南町~新宿・大手町・池袋間の直通運転でしょう。方南町駅を6両編成が入れるよう対応し、方南町から新宿・大手町方面に直通運転を始めることは、2016年の東京メトロ中期計画でも述べられていたことですし、そもそもわざわざ多額の費用をかけ工事しておいて直通運転しないなんてことは考えられないでしょう。
ただ、気になるのはその直通運転する本数です。
中期計画が発表された2016年、当時の丸ノ内線の日中時間帯ダイヤは4分間隔で、3本に1本(12分毎)が新宿行で、この新宿行がそのまま方南町に行くのかなと考えていました。
ところがです。前々回のダイヤ改正(2017年10月13日)で、新宿行が5本に1本(20分毎)になったのです。この改正には驚きました。確かに、近年西新宿・中野坂上の利用者が急増していることを踏まえると増発するのも無理はないと思いますが、それは方南町の6両対応後にやるものだと思っていました。自分にとっては、まさに寝耳に水といったところでしょうか。
そして、今回のダイヤ改正でも平日夕方に荻窪行の増発を敢行しましたから、方南町へ行くであろう列車がさらに減ったので自分としてはこれまた驚きの結果になりました。
個人的には、わざわざ増やした荻窪行の本数を減らして方南町行を増やすことはないだると考えています。中野坂上~荻窪間は都心部ではないとはいえ、狭い丸ノ内線の車両も相まって割と混んでいるように思いますし、わざわざ利用者の不満を増やすようなことをするようには思えません。
ましてや、方南町への本数を増やして中野坂上~荻窪間を設定したり、そこに3両編成が入線することはないでしょう。02系3両編成が荻窪で見られるようになったら、それこそ驚きを隠せません(笑)
前々回・今回のダイヤ改正は、ある意味で方南町へ行く列車の本数を確定させる要素もあったのだと思います。
今回のダイヤ改正を踏まえた上で、現状の新宿発着・中野富士見町発着が仮にほぼ全て方南町発着になるとした場合、直通運転の本数は以下のようになると考えられます。
・ 平日朝 - 4分~10分間隔 (一定ではない)
・ 平日・土休日日中 - 20分間隔
・ 平日夕 - 概ね10分間隔
・ 平日夜 - バラバラ (来たり来なかったり?)
長らく支線だったことや荻窪方面への利便性維持を考慮すると、今ある新宿発着・中野富士見町発着を活用する程度に留まるのではないでしょうか。なので、時間帯によっては方南町方面の直通列車がない時間帯もざらにあるのではないかと考えています。
また、直通運転により中野坂上~方南町間は輸送力増強になりますから、その分減便されそうな予感がします。個人的には、平日・土休日の日中は8分~12分間隔(1時間6本)になりそうだなと思っています。どこまで減便されるかはわかりませんが、利用客数を考慮しても輸送力増強の上さらに増便というのは考えにくいかなと。
ここまでは方南町~池袋の直通運転について言及しましたが、ここで忘れてはならないのが中野富士見町始発の存在です。中野車両基地の出入庫をかねて始発列車が数多く設定されていますが、これが全て方南町始発になるのかどうかです。
個人的には全部はならないだろうと思います。中野車両基地から方南町駅へ行くにはスイッチバックしなきゃいけないし、方南町へ行って中野富士見町に戻ってくる非効率さを考えると、方南町始発になる列車はあるものの、一定程度は中野富士見町始発も残るのではないかと考えています。具体的な本数についてですが、こちらは見当もつかないので言及を避けたいと思います。
以上私の見解ですが・・・果たして当たるのでしょうか(笑)
次のダイヤ改正を楽しみにして待ちましょう。
【3月17日改正】 JR九州ダイヤ改正新旧比較 - 佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島編
JR九州では2018年3月17日(土)にダイヤ改正を実施します。
https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2017/12/15/171215NewsRelease_honsha.pdf
諸事情で長らく更新できずにすみませんでした。
このたび更新する時間が出来たので、前回の福岡編で取り上げた路線以外の各路線を比較します。なお、時刻に大幅な変更があっても、大きな減便等の特筆すべき点がない路線については割愛します。
↓ 福岡編はこちら
☆ 長崎本線
(1) 肥前大浦~小長井間の普通列車減便
改正前は下り10往復・上り9往復から上下共に7往復に減便されます。
特に下りの最終電車は肥前山口駅21時14分発(諫早行)だったのが、改正により17時46分発(長崎行)になるので、青春18きっぷ等で普通列車の長距離移動をする利用客に影響が出そうです。(上りの最終電車に変更なし)
(2) 日中の長崎~諫早間(市布経由)で一部減便、最終電車の繰り上げ
長崎~諫早間(市布経由)の日中時間帯において、改正前の快速・普通列車は毎時2本でしたが、一部減便により毎時1本となる時間帯が発生します。
また、長崎駅発最終諫早行の時刻が0時13分発から23時57分発に繰り上げとなります。
その他の区間は小規模な時刻の変更が中心です。
☆ 佐世保線
(1) 日中の肥前山口~佐世保間の普通列車が早岐発着に
改正前、日中の肥前山口方面からの普通列車は佐世保発着でしたが、改正により早岐発着になります。このため、肥前山口方面から佐世保へ行く場合、早岐駅で乗り換えが必要になります。(夕方以降は改正前から早岐発着が多いが変更なし)
早岐駅での連絡についてですが、下りは良好ですが、上りは10分~15分程度待たせるダイヤが基本になっているので改善をお願いしたいところです。
(2) 日中の早岐~佐世保間で減便、乗車券のみで特急利用可に。
上記の影響で早岐~佐世保間の日中時間帯の快速・普通列車は、毎時2本から毎時1本に減便となります。この救済措置と思われますが、早岐~佐世保間の特急みどりに乗車券のみで利用可能となります。(減便される日中以外も利用可能)。
このため、早岐~佐世保間は減便ながらも実質的に毎時2本を確保しています。
☆ 大村線
日中の快速シーサイドライナーが竹松から各駅停車になります。
☆ 佐賀線・筑肥線 (唐津~伊万里)
朝8時台~12時台にかけてに走る佐賀~多久間の区間列車2往復、佐賀~唐津間の1往復の計3往復が減便となります。ただし、正午以降の時刻・便数に大幅な変更がないため、朝よりも夕方の本数が多い路線になりました。
また、唐津~伊万里間で最終電車が繰り上げられます(唐津発伊万里行 21:48⇒20:21、伊万里発唐津行21:59⇒20:30)。
☆ 熊本近郊 (鹿児島本線・豊肥本線等)
多少の減便・時刻の変更はあるものの、大幅な変更は見られません。
☆ 大分近郊 (日豊本線・豊肥本線等)
熊本近郊と比べると、日中を中心に減便数が多少増えます。
大分駅を10時台~16時台に出発する普通列車の本数は以下のとおりになります。
・ 日豊本線上り (別府方面) 16本⇒15本
(左は改正前、右は改正後の本数)
その他の時間帯でも減便が見られる区間があります。
(改正により消滅する佐伯発南延岡行 撮影: 2013年8月20日)
☆ 日豊本線 (佐伯~延岡~宮崎~都城)
(1) 宗太郎越えの普通列車が1日あたり下り1本、上り2本に
ただでさえ普通列車の少ない佐伯~延岡間ですが、中でも大分・宮崎県境をまたぐ所謂「宗太郎越え」をする列車がとうとう1日あたり下り1本、上り2本になりました。気になる発車時刻ですが、下りは佐伯駅6時18分発、上りは延岡発6時10分発、19時33分発です。
これにより、普通列車のみで当日中に大分⇒佐伯⇒延岡間の移動が出来なくなるため、特急でも乗らない限り佐伯駅で宿泊等をする必要が生じます。また、これだけ減便されても、特急にちりんに乗車券のみで乗車できる制度はないため、青春18きっぷなどを利用して佐伯~延岡間を移動することはさらに困難になります。
なお、改正により重岡行普通列車が1日2本設定されます。
その他の区間は大幅な変更は見られません。
☆ 日南線
改正により以下のとおり減便されます。
・ 南宮崎~油津 1日15往復 ⇒ 14往復
・ 油津~南郷 1日13往復 ⇒ 11往復
・ 南郷~志布志 1日10往復 ⇒ 8往復
☆ 肥薩線・吉都線
(1) 各地で日中を中心に減便
改正により以下のとおり減便されます。
・ 八代~人吉 11往復 ⇒ 8往復
・ 人吉~吉松 5往復 ⇒ 3往復
・ 吉松~隼人 下り13本・上り14本 ⇒ 下り11本・上り12本
・ 吉松~都城 11往復 ⇒ 8往復
特に吉都線(吉松~都城)は日中の減便が中心なので、一部で5時間近く間隔が空く事態になりました。
(2) 吉松~隼人間で毎月第4水曜の日中時間帯が運休に
改正後は、毎月第4水曜に吉松~隼人間で保線工事を行うため、日中の3往復が運休となります。まだはっきりしてませんが、これによるバス・タクシーの代行輸送はないものと思われます。
なお、吉都線(吉松~都城)では既に毎月第2水曜に保線工事が行われており、日中の3往復が運休となっていますが、これについては変更なしです。
☆ 鹿児島近郊 (日豊本線・指宿枕崎線等)
多少の減便・時刻の変更はあるものの、大幅な変更は見られません。
↓ 福岡編もぜひ
diagram.hatenablog.jp
【3月17日改正】 JR九州ダイヤ改正新旧比較 - 福岡編
JR九州では2018年3月17日(土)にダイヤ改正を実施します。
https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2017/12/15/171215NewsRelease_honsha.pdf
まずは福岡の各路線の新旧ダイヤを比較します。
↓ 佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島編もどうぞ
(博多周辺で日中に荒尾行を見られるのも残りわずか 撮影日: 2014年3月17日)
☆ 鹿児島本線 (博多近郊)
(博多駅平日下り二日市・久留米・大牟田方面時刻表 左: 改正前 右: 改正後)
(博多駅平日上り福間・折尾・小倉・門司港方面時刻表 左: 改正前 右: 改正後)
以下、博多駅を基準に主要な変更点を列挙します。
行先・種別等の変更がたくさん見られますが、福間~博多~二日市間だけ見ると事実上現状維持です。一方で、それ以外の区間は減便が多く見られるなど、博多から遠ざかれば遠ざかるほど影響が大きいものとなっています。
(1) 日中の福間~小倉間・二日市~久留米間の快速運転減少
日中時間帯の区間快速の増加により快速運転をする本数が減少します。
・ 福間~小倉間 毎時2本 ⇒ 1本
・ 二日市~久留米 毎時3本 ⇒ 2本
準快速が登場するまで福間~小倉間は快速が毎時3本でしたが、ついに毎時1本にまで減少しました。さすがになくなるなんてことはないと思いたいですが、ここまで来れば予断を許さないですね。よほど合理化を図りたいんでしょうか。
(2) 日中の荒尾発着快速が消滅。荒木以南へは乗り換え必要に。
改正前は毎時2本の荒尾発着(一部大牟田発着)の快速がありましたが、改正後は久留米または荒木発着となり、博多方面から荒木以南を行き来する際に乗り換えが必要になります。行先が変わる毎時2本とも鳥栖発着荒尾・八代方面の列車と接続しますが、接続する種別が1本は快速、1本は普通であるため全体的には所要時間増となります。
プレスリリースではあまり大きく取り上げていませんが、個人的には今回のダイヤ改正で最も驚いた内容です。博多~大牟田間は西鉄との競争もありますが、西鉄との競争にはもう加わらないという意思表示なのでしょうか。確かに所要時間は両者ほとんど変わりませんが、運賃を比較すると西鉄が大牟田から天神まで1,020円に対し、JRは博多まで1,290円ですから太刀打ちできませんね。
ただ、大牟田はともかく羽犬塚や瀬高といったJRしかない地域にとっては不便でしょうがないですね。JR九州としてはなんとしてでも輸送力過剰を解消して合理化したかったのでしょうか。
(3) 日中の荒木~荒尾のダイヤパターン変更
改正前は荒木~荒尾間は毎時快速2本、普通1本の計3本が走っていましたが、改正後は快速1本、普通1本の計2本になります。ただし、荒木~羽犬塚間に限っては、毎時1本が羽犬塚まで乗り入れます(博多~二日市間快速)。
また、改正前の快速は荒尾発着(一部大牟田発着)で荒木以北にも乗り入れていましたが、改正後の快速は北は鳥栖発着となり、逆に南は八代発着となります。(普通の鳥栖・八代発着は現状維持)。
(4) 準快速が区間快速に名称変更。快速運転のパターン多数。
そして、今回のダイヤ改正の特徴は多種多様な区間快速が登場する点です。改正前の準快速のような福間~門司港間各駅といったシンプルなものではなく、快速運転・普通運転をする区間にいくつものパターンが存在するのです。例えば
A 福間まで各駅、福間~博多間快速、博多駅から各駅
B 博多駅まで各駅、博多~荒木間快速
C 博多駅まで各駅、博多~二日市間快速、二日市から各駅
といったパターンがあり、二日市・博多・福間を境に運転体系が変わるダイヤとなっています。
JR九州ホームページの時刻表では、少しでも快速運転する列車は全て「区間快速」として案内していますが、個人的にはややこしいです。例えば、福間駅の博多方面の時刻表を見ると、実質快速運転するのはAのみですが、時刻表では実質各駅停車のB・Cにすら区間快速として案内しているため、タイプの違う区間快速が併存する状態になっています。
ダイヤ改正後、実際に駅でどのような案内がなされるのかが気になります。
(5) 特急「きらめき」が日中に消滅
博多~小倉・門司港間で運転されている特急「きらめき」が日中の時間帯から消滅します。消滅する列車は博多駅を9時台~15時台に発車する小倉行4本、小倉駅を10時台~17時台に発車する5本。
また、小倉方面の最終特急である博多駅0:10発きらめき小倉行は毎日運転から土曜休日の前日のみの運転となります。
(6) 特急「有明」が下りは廃止、上りは朝1本のみに
九州新幹線開通後は数本のみとなっていた特急「有明」ですが、改正により下り3本が廃止となりついに下り「有明」は消滅しました。中でも、下り博多0:15分発長洲行は山陽新幹線下り最終のぞみ(博多23:55着)からの接続を受けていた点、特急ながら鳥栖・久留米・大牟田方面の最終電車の役割があった点を考慮すると少なからず影響が出そうです。
また、上りにおいても長洲7:11分発有明4号吉塚行が廃止になったため、上り「有明」も残り1本となりました。
(7) 早朝夜間の列車削減・区間短縮・最終電車の時刻変更
早朝や夜間において列車の削減・区間の短縮を行う列車があります。これにより、最終電車の時刻も一部で変更になります。
・ 下り竹下~南福岡 1:13 ⇒ 0:25
・ 下り春日~原田 0:25 ⇒ 0:11
下りけやき台~久留米の最終電車は変更なしです。
・ 上り教育大前・海老津 23:47 ⇒ 23:26
なお、この改正により博多駅を1時台に発車する列車が廃止されます。
あと、博多駅の下り時刻表を見たのですが、終電前の23:12発(快速荒木行)が出発した後は0:11発(普通久留米行)まで二日市以南に行く電車が約1時間も来ないというのが個人的にはすごく気がかりです・・・。
これ以外の朝・夕方の通勤時間帯は大きな変更が見られませんでした。
(小倉~門司港間については後ほど記載します)。
☆ 篠栗線・筑豊本線 (福北ゆたか線)
(1) 日中の博多~篠栗間の普通毎時1本減便、ダイヤが等間隔に
日中の博多~篠栗間で普通列車が毎時3本から毎時2本に減便されます。これにより、原町駅・門松駅の停車本数が減少します。博多~篠栗間の快速・普通の本数は、毎時計5本⇒4本になります。
一方で、改正後は快速・普通ともに約30分間隔の等間隔ダイヤになります。
(2) 日中の快速毎時1本が勝野駅に停車、新飯塚~直方間で毎時1往復減便
勝野駅に停車する快速は、運行上筑前大分駅から普通列車として運転されます。
なお、これにより毎時1本設定されていた普通直方行は普通新飯塚行に短縮され、新飯塚~直方間の快速・普通の本数は毎時3本⇒2本になります。
(3) 日中の鹿児島本線直通黒崎行を3往復減便
改正前は直方発黒崎行が毎時1本設定されていましたが、改正後は概ね2時間に1本となります。
日中以外の目立った変更点は特に見られません。
☆ 香椎線
プレスリリースではほとんど取り上げられていませんが、改正前後では大きく異なるダイヤとなっています。 朝・夕の大幅な本数・時刻変更はありません。
(1) 日中の雁ノ巣~宇美間は毎時3本⇒2本に減便
改正後は日中の雁ノ巣~宇美間が約20分間隔から約30分間隔になり、毎時3本から2本に減便されます。なお、西戸崎~雁ノ巣間は毎時2本のままです。
(2) 日中以降は香椎を境に系統分離
改正前は一部を除いたほとんどの列車が宇美~西戸崎間(一部は雁ノ巣)の通し運転を行っていましたが、改正後は日中以降全ての列車が香椎を境に系統分離を行います。これにより、日中以降は西戸崎~香椎間、香椎~宇美間がそれぞれ往復運転する形になります。
☆ 山陽本線・鹿児島本線 (小倉~下関・門司港)
(小倉駅平日下関・門司港方面時刻表 左: 改正前 右: 改正後)
(1) 日中時間帯の減便
時刻表を見れば一目瞭然ですが、山陽本線・門司港行ともに日中時間帯は大きく減便されることになりました。一方で、門司港行に限って見れば約30分間隔の等間隔ダイヤが完成したともいえます。しかし、個人的には小倉・門司・下関を結ぶ路線で毎時2本というのは寂しさを感じます。
(2) 門司港行の大幅減便
1日に門司港駅を発着する列車が大幅に減少します。
・ 小倉発門司港行 平日: 84本 ⇒ 69本 土休日: 85本 ⇒ 69本
・ 門司港発小倉方面行 平日: 73本 ⇒ 61本 土休日: 75本 ⇒ 61本
先述で日中時間帯の減便に触れましたが、門司港行に関しては夕方以降の減便も多く、夕方以降の運転間隔も大きく変わります。
(3) 下関行最終列車の繰り上げ
改正前の小倉駅0:09発から、改正後は23:46発(実質23:53発)になります。
なお、小倉駅23:53発門司港行は門司駅で下関行最終列車に連絡するため実質の終電はその時間になります。
☆ 日豊本線 (小倉~柳ヶ浦)
(1) 日中のダイヤパターン変更
日中の運転間隔が変更になります。例えば、小倉~行橋間において改正前は約15分間隔の毎時4本でしたが、改正後は約20分間隔の毎時3本になります。
気になるのは新田原~中津間が、約30分間隔の毎時2本から約60分間隔の毎時1本になる点です。いくらなんでもこれは少なすぎないかと思うのが私の感想です・・・。
(2) 夕方下り快速中津行の廃止
小倉駅18:02、19:02、20:02発の快速中津行が廃止されます。
一方、朝上り柳ヶ浦7:09発快速小倉行はダイヤ改正後も残ります。
(3) 始発・最終列車の時刻変更
柳ヶ浦4:17発門司港行の始発駅を行橋駅に変更します(5:09発)。これにより、柳ヶ浦の始発列車は4:49発となります。同時に、日本で一番早い始発列車を返上することになりました。
また、柳ヶ浦4:38発特急ソニック102号博多行も、始発駅を小倉駅に変更し特急「きらめき」として運行されるようになります。改正後、最初に発車する特急ソニック博多行は柳ヶ浦6:04発、中津5:34発となります。
最終列車の時刻も変更され、小倉駅の最終列車の時刻は以下のとおりになります。
・ 西小倉~行橋 0:05 ⇒ 23:55
・ 南行橋~柳ヶ浦 0:05 ⇒ 23:20
・ 特急ソニック大分行 23:53 ⇒ 23:02
個人的には、こんな早朝・深夜によく柳ヶ浦まで走らせていたなと思ってたので、ある意味仕方ないかなとも思いました。
☆ 日田彦山線・後藤寺線
・ 日中の小倉~田川後藤寺間で1往復、田川後藤寺~添田間で2往復減便
・ 添田~池尻間で始発列車の時刻変更 (添田発 5:24 ⇒ 6:08)
・ 池尻~添田間で最終列車の時刻変更 (小倉発 22:20 ⇒ 21:37)
その他の時間帯は行先変更が中心で本数・時刻の大幅な変更は見られません。
なお後藤寺線は、朝の1往復と夜の2往復が減便されます。
☆ 久大本線 (久留米~光岡)
他路線が減便ばかりという寂しい内容の中、当路線は夕方以降の下りで増便され、15時台以降に久留米駅を発車する下り列車が11本⇒13本になります。
↓ 佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島編はこちら
diagram.hatenablog.jp
【3月17日改正】 JR東日本ダイヤ改正新旧比較 - 関東編
JR東日本では2018年3月17日(土)にダイヤ改正を実施します。
https://www.jreast.co.jp/press/2017/20171213.pdf
多摩版 http://www.jreast.co.jp/hachioji/info/20171215/20171215_info01.pdf
甲府版 http://www.jreast.co.jp/hachioji/info/20171215/20171215_info02.pdf
高崎支社 http://www.jreast.co.jp/takasaki/news/pdf/20171215_info.pdf
水戸支社 http://www.jrmito.com/press/171215/press_02.pdf
千葉支社 http://www.jreast.co.jp/chiba/news/pdf/pre1712_20171215-2018kaisei.pdf
今回は関東各路線の新旧ダイヤを比較します。
調査した結果、改正内容のほとんどがプレスリリースの内容でしたが、一部プレスリリースに掲載していない内容もありました。
なお、大きな変更のない一部路線は割愛しますが、ここに取り上げられていない路線でも多少の時刻・行先変更はあるのでご注意ください。
(当初、東北・信越編も記事にしようと考えましたが、プレスリリース以外の改正内容がほとんどなかったため更新を見送ります。ダイヤ改正の内容はJR東日本ホームページをご参照ください。)
☆ 東海道線
日中下りの快速アクティの時刻が変更され、平塚~小田原~熱海への所要時間が3~4分短縮されます。
対象は東京駅を平日9時台~16時台、土休日11時台~16時台に発車する列車。
なお、対象列車は普通列車との接続駅を国府津駅から平塚駅に変更するため、大磯・二宮への所要時間も短縮されます。
☆ 京浜東北線
小規模ながら全時間帯で時刻・行先変更があります。主な変更点は以下のとおりです。
・ 平日・土休日夜間の蒲田行が減少し、蒲田以南の本数が増加。
・ 土休日南行の22時~23時台で増発。
・ 平日夕方の磯子~大船間で減便 (磯子駅17時~21時台発大船行 33本⇒28本)
☆ 南武線
平日川崎駅22:19発(改正前22:20)の稲城長沼行を立川行に延長されます。
☆ 横浜線
平日下り(八王子方面)夕方の運転間隔が変更されます。変更前の東神奈川駅の18時~19時30分は約7分間隔でしたが、変更後は約6分間隔になります。なお、17時台は1本減便されます。
☆ 高崎線
平日上り高崎駅20:30発通勤快速上野行を普通列車に変更されます。これにより、上野までの所要時間は7分増加されます。
☆ 武蔵野線
平日朝ラッシュ時に吉川美南始発東京行(7:27発)が登場します。これにより、朝ピーク(7:20~8:20)に船橋法典駅を発車する列車が13本⇒14本に増加されます。
☆ 青梅線
平日上り青梅駅5:39発快速東京行を青梅特快に変更されます。これにより、東京駅までの所要時間は13分短縮されます。
一方、青梅~奥多摩間で1往復減便されます。(平日は15時台、土休日は18時台)。
☆ 常磐線各駅停車
JRと同日に行われる小田急線の抜本的ダイヤ改正により、上り(綾瀬方面)の行先は大幅に変わりますが、本数・時刻の大幅な変更は見られません。
☆ 水郡線
朝時間帯の時刻変更、一部列車の編成両数の変更があります。
☆ 内房線・外房線
館山~安房鴨川間1往復減便されます。(11時台)
これにより、日中の一部列車で時刻が変更されるため、館山駅・安房鴨川駅での乗り換え接続時間も変更されます。接続時間が短縮するケースも増加するケースもあるため、詳しくは千葉支社のプレスリリースをご参照ください。
また、夕方・夜間帯の茂原~勝浦間でも若干の減便があります。
【3月17日変更】 近鉄ダイヤ変更新旧比較 - 奈良線・京都線・南大阪線編
近畿日本鉄道(以下近鉄)では2018年3月17日(土)にダイヤ変更を実施します。
http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/2018daiyahenkouv3.pdf
続いて奈良線・京都線・南大阪線系統の新旧ダイヤを比較します。
☆ 奈良線
奈良線の主な変更点は以下のとおりです。
・ 大阪難波発近鉄奈良行下り最終特急の時刻変更 23:35 ⇒ 23:40
・ 平日下り23時台の快速急行2本を急行に変更 (23時台は急行のみに)
深夜帯の変更が中心で、それ以外は多少の時刻変更が見られる程度です。
☆ 京都線・橿原線・天理線
(1) 日中の京都~大和西大寺間の特急が毎時3本⇒4本に
利用客が少ないからと毎時3本になった特急列車の本数が結局4本に戻りました。ただし、以前のような15分間隔ダイヤではなく、10分⇒20分⇒10分⇒20分ダイヤを交互に繰り返す形となりました。
なお、毎時1本京都~大和西大寺間で行われていた橿原神宮前行・奈良行の併結運転はこの増発により廃止となりました。
(2) 日中の急行・普通のダイヤパターン変更
特急の増発により、日中の急行・普通のパターンが変更されます。
例えば、京都駅下りの急行の時刻を見ると、変更前は概ね約20分間隔を基調としたダイヤでしたが、変更後は約15分間隔を基調としたダイヤとなっています。(ただし、毎時1本は地下鉄烏丸線直通なので30分間隔となることも)。
特急の通過待ち等でダイヤパターンは各駅で異なりますが、橿原神宮前発着の列車が全区間で概ね30分間隔を保っているため、橿原線においては変更前の20分⇒40分⇒20分⇒40分といった変則的な間隔のダイヤが解消されました。
京都線・橿原線・天理線における主な変更点は、日中のダイヤパターン変更による時刻変更が中心で、それ以外の時間帯の大きな変更点は見られませんでした。
☆ 田原本線
変更前の日中は約20分間隔のダイヤでしたが、変更後は概ね11時~14時台にかけて約30分間隔となります。このため、1時間あたり3本⇒2本になる時間帯が発生します。
☆ 南大阪線
南大阪線の主な変更点は以下のとおりです。
・ 平日下り大阪阿部野橋発を23時台に発車する準急が4本から6本に
・ 平日下り大阪阿部野橋駅を23時台に発車する急行が消滅
深夜帯の変更が中心で、それ以外は多少の時刻変更が見られる程度です。
【3月17日変更】 近鉄ダイヤ変更新旧比較 - 大阪線・名古屋線編
近畿日本鉄道(以下近鉄)では2018年3月17日(土)にダイヤ変更を実施します。
http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/2018daiyahenkouv3.pdf
(夜間のダイヤも今では面影すらありません 撮影: 大阪上本町駅 2013年11月29日)
☆ 大阪線
【大阪上本町~大和八木~名張】
(1) 平日下り7時台の急行・準急・区間準急増加
大阪上本町発平日下り7時台の急行が3本から4本、準急・区間準急が4本から7本に増発されます。さらに、7時22分発大和八木行急行、7時17分発・7時38分発五位堂行準急という珍しい列車も登場します。
(2) 急行停車駅に朝倉・長谷寺を追加 (準急・区間準急の区間変更)
この急行停車駅の変更により、変更前に運行されていた一部の準急・区間準急が朝倉行になります。(急行運転時間帯はほとんどが朝倉行に)
急行の停車駅増加には厳しい声も予想されますが、個人的には仕方ないと考えています。桜井・榛原と比べて圧倒的に利用客の少ない朝倉・長谷寺のためだけに区間準急を走らせるのは酷な話というかなんというか・・・とはいえエスカレートして五位堂から各駅になったらさすがに文句言いますけどね(笑)
(3) 日中の河内国分~五位堂間で普通列車増発
河内国分~五位堂間において、変更前は1時間あたり3本の区間準急(実質普通列車)が設定されていましたが、今回のダイヤ変更により河内国分発着の一部が五位堂駅または朝倉駅まで延長されるようになったため1時間当たり4本に増加されます。
(4) 始発列車・最終列車の時刻変更
名張駅5時12分発大阪上本町行区間準急を5時00分発大和八木行普通に変更します。また、この列車は大和八木から大阪上本町行急行になります。これにより、名張・赤目口・三本松・室生口大野駅の始発列車が繰り上げになります。
ただし、この列車はダイヤ変更前に存在した榛原駅5時15分発大阪上本町行区間準急の枠を利用したダイヤになっているため、榛原以西の利用客にとって始発列車が早くなったわけではありません。
下り大阪上本町発の最終電車の主な変更内容は以下のとおりです。
1. 青山町行急行 23:07 ⇒ 23:10 (土日23:12)
(室生口大野~青山町間の最終)
2. 大和八木行急行 23:30 ⇒ 23:40
(大和八木で榛原行に連絡。築山~榛原間の最終)
3. 五位堂行区間準急 23:45 ⇒ 23:50
(大阪教育大前~五位堂間の最終)
(年々減少していた上本町行快速急行 撮影: 青山町駅 2012年1月13日)
【名張~青山町~伊勢中川】
(1) 平日夕方名張~伊勢中川のダイヤパターン変更
平日夕方下り16時台~18時台の名張発伊勢中川行を廃止します。
この代替として従来青山町止まりだった急行の一部を伊勢中川まで延長(これにより大阪上本町発伊勢中川行急行が登場)。このため、大阪上本町から青山町以東へ直通する急行が増加します。
また、平日夕方上りも変更前は大阪上本町行急行が1時間あたり1本設定されていましたが、変更後は伊勢中川発17時台~19時台で1時間あたり2本に増加します。これにより、平日上り伊勢中川16:41発・18:34発の名張行急行が廃止、一部の名張行普通が東青山行普通に変更されます。
(2) 早朝上り伊勢中川~青山町間の快速急行の減少 (土休日は消滅)
早朝時間帯の伊勢中川~青山町間上りにおいて、平日4本・土休日2本設定されていた快速急行が、平日は1本に減少、土休日にいたっては消滅してしまいました。
残り1本となった平日上りの快速急行は伊勢中川6:25分発。一方、快速急行の代替として名張行急行が平日3本・土休日2本設定され、大阪方面へは青山町または名張で乗り換える形になる。
(3) 名張発近鉄名古屋行急行の廃止
長年設定されていた名張発近鉄名古屋行急行が廃止されます。(平日6:41発、土日6:37発)
代替として伊勢中川行急行が設定され、伊勢中川駅で近鉄名古屋行急行に連絡します。(平日6:43発、土日6:50発)
☆ 名古屋線
(1) 急行停車駅に南ヶ丘・桃園を追加
大阪線と似たような急行停車駅の追加をしましたね。これにより、原則名古屋方面からの普通列車は津新町発着、賢島方面からの普通列車は伊勢中川発着に変更となり分断されます。津新町~伊勢中川間を通る普通列車は朝・夜間が中心となり、下りは平日17本・土休日15本、上りは平日18本・土休日14本になります。
ただし、ダイヤ変更の影響は主に津新町以南の区間が中心となり、津新町以北では大幅なダイヤパターンの変更・本数の増減等は見受けられませんでした。
急行停車に備えて南ヶ丘駅・桃園駅のホーム延伸工事が行われ、6両編成の列車が止まれるようになりました。しかし、桃園駅といえば自動券売機すらない名古屋線屈指の利用客が少ない駅ですから、よく延伸工事をしたなとある意味感心してしまいます(笑)
(2) 津始発松阪行急行の登場
津始発松阪行急行という変わった列車が登場します。(平日5:52発、土休日5:32発)
その他支線に関してもこれといった特記事項は見受けられませんでした。