鉄道ダイヤくらべてみました - ダイヤ改正・改定・変更

古今東西の鉄道ダイヤを比較し、良い点・悪い点など気になることをつぶやきます。

【3月17日変更】 近鉄ダイヤ変更新旧比較 - 導入編

近畿日本鉄道(以下近鉄)では2018年3月17日(土)にダイヤ変更を実施します。

http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/2018daiyahenkouv3.pdf

(けいはんな線は3月24日(土)に実施です)

http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/keihannadaiya2.pdf

ニュースリリースでは以下の項目を主な変更点として挙げています。

  ☆ 特急関連 (各路線)

(1)【土・休日】京都7時10分発鳥羽行き特急、宇治山田9時20発京都行き特急を運転します。  

(2)京都線で10時から15時台に特急を増発します。

(3)【平日】名張6時00 分発京都行き特急を運転します。

(4)【平日】大阪難波発奈良行き最終特急の時刻を繰り下げます。

(5)朝・夜時間帯に久居駅に停車する特急を増やします。

(6)一部の特急で始発駅、行先を変更します。

   ☆ 大阪線

(1)最終列車の時刻を繰り下げます。

(2)始発列車の時刻を繰り上げます。

(3)【平日】高安7時37分発大阪上本町行き準急を増発します。

(4)急行が新たに大和朝倉駅長谷寺駅に停車します。

  ☆ 奈良線京都線橿原線天理線生駒線けいはんな線

(1)最終列車の時刻を繰り下げます。

(2)【土・休日】大阪難波23時25分発奈良行き急行を増発します。

  ☆ 南大阪線・長野線

(1)最終列車の時刻を繰り下げます。

(2)深夜時間帯の準急を増やします。

  ☆ 名古屋線

(1)最終列車の時刻を繰り下げます。

(2)始発列車の時刻を繰り上げます。

(3)急行が新たに南が丘駅、桃園駅に停車します。

 始発や終電の変更、増発といったダイヤ変更にはよくありがちな内容となっていますが、中でも注目すべき点は大阪線名古屋線の急行停車駅の増加京都線の特急増発です。今回は、主にこの2点を中心に各線の新旧ダイヤを比べてみたいと思います。

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【2月22日改正】 京王線ダイヤ新旧比較 - 夕方・夜間編

京王電鉄では今日2018年2月22日(木)にダイヤ改正を実施しました。

京王線・井の頭線 京王線・井の頭線 ダイヤ改正|京王グループ

https://www.keio.co.jp/news/update/news_release/news_release2017/nr180124_timetable20180222.pdf

 

今回の改正の目玉となる「京王ライナー」の登場で、夕方・夜間のダイヤが大きく変更されています。では、具体的にどういった点が変更されているか新旧の時刻表を比べ調査したいと思います。

 

↓ 早朝・朝ラッシュ・日中編もぜひ

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 ☆ 下り (新宿→調布・京王八王子高尾山口・橋本)

平日下り夕方・夜間時間帯の変更点】

 (1) 京王ライナーの登場

今回のダイヤ改正の目玉です。京王線では初の座席指定制列車で座席料は400円

平日は20時以降、八王子行・橋本行がそれぞれ1時間1本ずつ運転されます。

 (2) 特急・準特急の時刻・種別変更

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新宿駅を発車する特急・準特急だけを取り上げて時刻表にしてみました。

 上: 平日ダイヤ改正前 (2016年9月16日~2018年2月21日)

 下: 平日ダイヤ改正後 (2018年2月22日~)

京王ライナーの運行開始で大きく影響を受けるのが、特急・準特急の時刻です。

変更点を大きくまとめると

 1. 17時台~19時台に準特急登場

 2. 20時台以降の準特急大幅増加

 3. 20分間隔のパターンダイヤが大きく崩れる (21時台まで)

 4. 19:55、20:56、21:56、22:54の準特急調布で後続の京王ライナーに抜かされる

難しいですね。決して本数が減ったわけではないけど、準特急が増えたり間隔にばらつきが生じたりして列車ごとの混雑に差が生じなければいいのですが・・・。

4に関してはちゃっかり京王ライナーに誘導しているのかなと思いました(笑)

これに関しては、この先のダイヤ改正で京王ライナーの増発・減便されるたびに、パターンがまた変わって行くのだと思われます。

 

 (3) 都営新宿線始発八幡山行の廃止

地味に大きな変更です。ニュースリリースにも地味ながら小さく記載されています。

改正前は準特急の走っていない17時~19時台に、都営新宿線利用客が明大前で特急に乗り換えしやすくする目的で都営新宿線始発八幡山行が約20分間隔で運転されていました。しかし、今回の改正により準特急が17時~19時台にも設定されるようになったため、当該列車も廃止されました。

この八幡山行、利用客も少なめで比較的穴場的存在でしたが、その代償としてただでさえキツキツのダイヤがよりキツくなってしまったので廃止もやむを得ないでしょう。

 

 (4) 20時・21時台の急行・区間急行・快速のパターン・行先変更

20時・21時台について、ダイヤ改正前は都営新宿線始発の急行・快速が交互に約20分間隔で運転されていましたが、改正後は急行・快速・区間急行が交互に約30分間隔で運転されるようになります。これにより、仙川駅の停車本数は増加、下高井戸駅八幡山駅の停車本数は減少になります。

また、この時間帯に運転される急行について、ダイヤ改正前は全て橋本行で橋本駅まで急行でしたが、改正後は以下のいずれかになります。

 ・ 京王多摩センターから各停の急行橋本行

 ・ 急行京王多摩センター行(京王多摩センターで各停橋本行に接続)

 

 (5) 調布始発急行橋本行の登場

相模原線内の輸送力を補完するため調布始発の急行橋本行が登場します。

該当列車は調布駅20時39分発、21時38分発の2本。上記と異なり終着駅まで急行で運転されます。

 

 (6) 23時台の新宿発区間急行・快速を都営新宿線始発に変更

こちらはプレスリリースで増発と書かれていますが、実際は京王線新宿発の列車を都営新宿線始発に変更した形です。都営線からの利用客を便利にするのはむしろいいことだと思うのですが、この影響で新宿駅23時21分発各停高尾山口行が出発した後、23時38分発各停橋本行まで急行・各停の間隔が17分空くのが少し気がかり。

 

土曜・休日下り夕方・夜間時間帯の変更点】

 (1) 京王ライナーの登場

土休日は17時以降から、八王子行・橋本行がそれぞれ1時間1本ずつ運転されます。

個人的には、土休日にどこまで利用客を増やすことができるか気になっています。

 

 (2) 特急・準特急の時刻・種別変更

平日もそうですが、土休日に関しても大きく変更されてます。

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新宿駅を発車する特急・準特急だけを取り上げて時刻表にしてみました。

 上: 土曜休日ダイヤ改正前 (2016年9月16日~2018年2月21日)

 下: 土曜休日ダイヤ改正後 (2018年2月22日~)

土曜休日の変更点を大きくまとめると

 1. 全時間帯で準特急が増加⇒特急は1時間1本に減少

 2. 京王多摩センターから各停になる準特急橋本行の登場

 3. 20分間隔のパターンダイヤが大きく崩れる (21時台まで)

 4. 17:54、18:54、19:54、20:54の準特急調布で後続の京王ライナーに抜かされる

準特急の増加も意外でしたが、それ以上に2.の登場が意外でした。

この準特急京王多摩センターから各停になるのですが、京王多摩センター~橋本間の各停の本数が減らしたわけでもないため、京王堀之内駅多摩境駅の停車本数は純粋に増加します。

これも4.と合わせた京王ライナーへの誘導策なのでしょうか(笑)

あとたくさん準特急を増加させたのにもかかわらず、土休日の22時以降は何ら変更がなかったからけっこう淡泊ですね(笑)

 

その他の変更点で大きなものは見受けられませんでした。

 

 ☆ 上り (橋本・高尾山口京王八王子・調布→新宿)

平日上り夕方・夜間時間帯の変更点】

 (1) 20時台・21時台の橋本発特急新宿行の一部が急行に変更

相模原線上り20時台・21時台について、ダイヤ改正前は特急(新宿行)・急行(都営新宿線直通)が交互に20分間隔で走っていましたが、改正後は特急の一部が急行に変更となりました。大半は都営新宿線直通ですが、一部京王線新宿行もあります。

この影響で、調布駅を出発する特急・準特急の本数も若干減少となります。

 (2) 八幡山始発都営新宿線直通列車が廃止

前述の八幡山行廃止を考えると当然かもしれませんが、折り返し列車である八幡山始発都営新宿線直通列車も廃止となります。

 

その他について、大きな変更は見受けられませんでした。

 

土曜・休日上り夕方・夜間時間帯の変更点】

大きな変更は見受けられません。

 

↓ 早朝・朝ラッシュ・日中編はこちらから

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【2月22日改正】 京王線ダイヤ新旧比較 - 早朝・朝ラッシュ・日中編

京王電鉄では今日2018年2月22日(木)にダイヤ改正を実施しました。

京王線・井の頭線 京王線・井の頭線 ダイヤ改正|京王グループ

https://www.keio.co.jp/news/update/news_release/news_release2017/nr180124_timetable20180222.pdf

 

今回の改正では京王ライナー登場の話題が中心で、早朝・朝ラッシュ・日中の時間帯の変化は少なめです。とはいえ、地味に変更されている部分もあるので新旧の時刻表を比べ調査したいと思います。

 

↓ 夕方・夜間編もぜひ

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 ☆ 下り (新宿→調布・京王八王子高尾山口・橋本)

平日下り早朝・朝ラッシュ時の変更点】

本数の大幅な変更はないですが、地味ながら行先・種別の変更が結構あります。

取り上げるとキリがないので特筆すべきものだけ取り上げます。

 

 (1) 京王多摩センター駅から各停になる準特急橋本行の登場

地味ながらも新しいパターンの列車です。該当列車は新宿発8時26分・8時51分の2本。

準特急の停車駅に京王堀之内と多摩境を追加しただけなので、この2駅を通過する特急・準特急とは2~3分程度の所要時間の差。運用に幅が広がるかもしれません。

 

 (2) 調布~京王八王子間の急行列車復活。うち1本は調布始発の急行。

改正前のダイヤでは平日下り調布~京王八王子間の急行はありませんでしたが、今回の改正により2本の急行列車が設定されました。該当列車は新宿発7時18分急行高幡不動行、調布発9時29分急行京王八王子行。

中でも驚いたのが調布始発の急行京王八王子の登場です。この急行は新宿9時06分発準特急京王多摩センター行の接続を受けるため、輸送力を補完する意味合いが強いです。ダイヤ的には貴重ですが、利用者の側面を考えると新宿から特急・準特急で府中・京王八王子方面に行く上で乗り換えが必要な列車が登場したことは何とも複雑。

 

 (3) 新宿駅9時10分、9時11分と立て続けに各停出発

かなり地味でマニアックですが、改正後のダイヤでは新宿9時10分発各停高尾山口行(改正前から存在)に続いて、9時11分発各停つつじヶ丘行が発車するという、なんと各駅発車の1分後にまた各駅が発車するというなんとも奇妙なダイヤが登場します。例えば特急の次に各停のように、種別が違うもの同士で1分間隔になることは別に珍しくないですが、各停の次に各停が1分間隔で来るのは今まで丸ノ内線でしか見たことがありません。(他にも情報があればお教えください)。

ちなみに次の笹塚でも1分間隔かと言えばそうではなく、次の笹塚にはそれぞれ9時14分、9時17分に到着します。9時10分発高尾山口行が遅れたりして足を引っ張らなければいいのですが・・・。

 

土曜・休日下り早朝・朝の変更点】

大きな変更は見受けられません。

 

平日・土休日下り日中時間帯変更点】

大きな変更は見受けられません。  

 

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 ☆ 上り (橋本・高尾山口京王八王子・調布→新宿)

平日上り早朝・朝ラッシュ時の変更点】

 (1) 多摩センター始発都営新宿線直通を1本増発 (というより種別変更)

これはプレスリリースでも取り上げられている内容ですが注意点があります。

プレスリリースでは"1本増発"と取り上げられていますが、実際はほぼ種別変更です。

実際、改正前の京王多摩センター駅時刻表を参照すると5:48、5:58、6:07と約10分間隔で区間急行が並んでいました。(5:58は都営新宿線直通)。

しかしダイヤ改正後の時刻を見ると、5:48(区急)、5:54(各停)、6:01(急行)、6:07(区急)と確かに増発したように見えますが、5:54(各停)は調布駅で特急等の連絡もなければ、つつじヶ丘駅で6:01(急行)に追いつかれるので、実質新宿方面に行く人にとっては増発というよりは区間急行が急行に変わっただけという見方しか出来ません。

区間急行が急行に変わるということは、もちろん京王多摩センター京王永山の利用客にとって所要時間が3分短縮になるので便利でしょうが、急行通過駅の利用客は恩恵を受けないどころか所要時間が増えてかえって不便です。

しかも、この京王多摩センター始発の急行は、橋本方面からの列車と何ら接続なく発車するので、橋本・南大沢方面の人ですら不便になるというのがまた残念なところ。

不便になった利用客をフォローするよりも、3月17日(土)に行われる小田急多摩線ダイヤ改正対策が大事なのでしょうか・・・。

 

 (2) 朝ラッシュピーク前後に準特急6本増発 (急行から種別変更)

こちらもプレスリリースで取り上げられていますが、こちらもほぼ種別変更です。

ダイヤ改正のたびに増発される朝の特急・準特急ですが、今回のダイヤ改正でもピーク前に3本ピーク後に3本の急行・区間急行から準特急に変更されます。

先行する急行・区間急行を抜かすわけではないので時間はかかりますが、それでも改正前のほぼ同じ時間に走っていた急行等よりは所要時間が2~3分程度短縮されます。

増発される6本は全てつつじヶ丘駅で各停を抜かすので、利用客の多い準特急に乗客を集中させないダイヤになっています。急行停車駅では準特急の増発分だけ停車本数が減りますが、遠方からの利用客が多い以上致し方ないことでしょう。

 

 (3) 謎の快速新宿行登場 (高尾山口7:27発⇒調布8:26発⇒新宿9:01着)

今回のダイヤ改正で登場した謎の快速です。改正前は調布9時17分発が上りの平日ダイヤで最初の快速でしたが、改正後は調布8時26分発にも1本登場します。

この快速は他にはない特徴があります。それは後続の急行に抜かされる点です。

調布を出発してすぐ、つつじヶ丘駅で早速調布8時28分発の急行に接続、そしてあっけなく抜かされてしまいます。その後も八幡山で調布8時34分発の準特急に抜かされるなど、一風変わった快速となっています。登場した理由が気になるところ。

下りでは平日朝に何本か急行に抜かされる快速があるのですが、上りではおそらく初めてのケースだと思われます。

 

なお、その他ピーク時間帯などの大きな変更点は見受けられません。

 

土曜・休日上り早朝・朝ラッシュ時の変更点】

大きな変更は見受けられません。

 

平日・土休日上り日中時間帯変更点】

大きな変更は見受けられません。 

 

↓ 夕方・夜間編はこちらから

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【2月22日改正】 京王線ダイヤ新旧比較 導入編

初投稿で取り上げるのは京王線のダイヤ比較です。

 

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京王電鉄では今日2018年2月22日(木)にダイヤ改正を実施しました。

京王線・井の頭線 京王線・井の頭線 ダイヤ改正|京王グループ

https://www.keio.co.jp/news/update/news_release/news_release2017/nr180124_timetable20180222.pdf

主な目玉として京王電鉄では以下の6つを取り上げています。

(1)朝間時間帯において、上りの準特急を6本増発します。(平日)

(2)京王多摩センター始発の都営新宿線直通列車を1本増発します。(平日)

(3)夕夜間時間帯の下りの準特急を19本増発します。(平日)

(4)深夜時間帯の都営新宿線から相模原線方面への直通列車を3本増発します。(平日)

(5)座席指定列車「京王ライナー」を増発して運行を開始します。(平日/土休日)

(6)新宿発の終電時刻を延長します。(平日/土休日共通)

中でも注目すべきはやはり(5)「京王ライナー」の運行開始です。

この登場により、夜間帯のダイヤが大きく変更されることになりました。

今回は夜間帯を中心に、京王線ダイヤ改正前・改正後を比べてみたいと思います。

 

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